[コラム] いしだのおじさんの田園都市生活
第22回 田んぼの市民農園! 国民皆農!
『究極の田んぼ』を読んだ。
(岩澤信夫著・日本経済新聞社刊・2010年)
書店に平積みされていた。
多くの人が読む本は基本的に読まない、
と、いうアマノジャクな私だが、
今回は買って読んだ。
余談だが、いっしょに買ったもう一冊の本。
『樺美智子 聖少女伝説』
(江刺昭子著・文芸春秋刊・2010年)
60年安保からもう50年だ。
60年安保は私のもうひとつのルーツである。
その理由は、また別の機会に・・・
さて、『究極の田んぼ』。
表紙にはおじさん(おじいさん)の写真。
いや、田んぼも写っているが・・・
まぁ、いいじゃないか。
田んぼより、稲より、土より、
まずは人に興味がわく読者をゲットする作戦。
そして、「究極の」というマンガみたいなタイトル。
『聖少女伝説』もマンガチックだよね。
いやいや、
こんなモンクというかヤツアタリを書きたいのではない。
最後の章に注目したのだ。
いわく、
「田んぼの市民農園制度を」
というタイトルになっている。
そして、
本文には、
「田んぼには市民農園制度はありません」
と、ある。
な~に谷っ戸ん田を知らないようだ。
まぁ、知らないよね。
いやいや、それも本論ではない。
本文を抜粋すると、
条件がそろえば、家族の食べるコメが自分でつくれます。
日曜百姓なら、家族みんなで参加できます。
自分でつくったコメならこれは安全で、日本一おいしい。
「自分でコメをつくりたい」とだれしも夢見ることでしょう。
と、ある。
これって、まさにな~に谷っ戸ん田じゃん。
と、言う論理展開は、まさに「我田引水」か?
さらに続くのが、
疎植一本植えの農法がいい。
イネつくりの楽しさを教えて、市民を巻き込もう。
谷津田(谷戸)・里地里山に農村公園をつくろう。
石油に依存する農業はいずれいきづまり、飢餓の時代が来る。
手作りの農法で国民皆農を展望しよう。
というような主張だ。
そうだ。
そういう時代になってきているのだ。
ところで、「究極の田んぼ」とはなんだ?
冬季湛水不耕起栽培のことだ。
「ふゆみずたんぼ」というやわらかい表現もある。
通常の田んぼは田植えの前から稲刈りの前まで以外は乾燥させる。
が、あえて冬にも水を張り多くの生物を呼び込む。
糸ミミズをわかせて、とろとろで肥沃な土を作る。
そうすると、田起こしや代かきが不要になり、
肥料も農薬も必要なくなるという自然農法だ。
う~ん、やってみたいな、とは、思う。
しかし、そう簡単ではない。
グリーンが今使っている3ヶ所の田んぼには冬には水は来ない。
冬に水を張ること自体が不可能だ。
青葉区でも自然農法の米づくりをしている方もいるが、
安定技術になってはいない。
それに、地域に受け入れられない。
浮いている。
ま、グリーンも浮いているのだが・・・
ガイライセイブツですから・・・
農村社会では突出したことをおこなうこと自体が難しいのだ。
外堀を埋めながら進まねばならない。
いや、また、本稿の本論から逸れたが、
田んぼの市民農園! 国民皆農!
楽しむ!
そういう時代であることは、マチガイナイと思っている。
(不耕起じゃないけど)始まっていますよ!
グリーンの田植えの様子など「ひねもす」にアップしているので、
ごらんください。
20100625
(いしだのおじさん)
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