[コラム] いしだのおじさんの田園都市生活
第8回 春の迎え方
今年のな~に谷っ戸ん田の春はキンランに象徴された。
「雑木林を整備した我々へのご褒美と考えるのは不遜だろうか?」
と、私は書いた。(「雑木林でみつけた」)
このキンランは林のシノタケの繁みの下でなんとか生きのびてきた。
どうやって、何年くらい身を潜めていたのだろう。
(植物に詳しい方、教えてください)
我々がシノタケを刈ったことで花を咲かせた。
(と、解釈していいんですよね。植物に詳しい○○さん)
自然の力の上に人の働きがあったことで、この花は咲いた。
どちらかが欠けてもこの美は見られなかったのだと思う。
人が働いたのも自然の力によるものだったのかもしれない。
刃物の快汗は、自然に呼ばれる快もあってのことだろう。
いい春を迎えられた。
グリーンとNORAの協働の田んぼも始まった。
(「田んぼ編(仮)、つづりはじめ。」「田んぼ編(仮)その1・田起こし」)
新しい春は嬉しいものだ。
この田んぼのあるムラでは20年以上お世話になっている。
誰が? って、グリーンであり、私自身である。
このムラのみなさんのおかげでグリーンも私も育てられた。
春の田起こしが少し遅くなったが、
その日の田んぼがいいコンディションだったので、まずはいいスタート。
今後に期待できる春だ。
で、グリーンは・・・
いいこともあり、そうでないこともある。
いいことは、新しい楽しい仲間を多く迎えたことだ。
またまた個性的な仲間が5人も増えた。
「出会い」は春のタカラモノだ。
「そうでないこと」というのは、農の春の迎え方だ。
ダンドリ、失敗。
暦の上での春、立春のころから野良はまさに春だ。
だが、「春とは名のみの・・・」のいちばん寒い時季、
身体はちぢこまっている。
すると、春のダンドリをまちがえる。
寒くても心身を伸ばしていかねばならない時季なのだ。
プロの農家さんは2月にはもう種まきを始める。
4月5月に収穫するトンネルでの大根や菜っ葉はもちろん、
夏の露地トマトやナスも大寒が過ぎたら準備し、
名のみの春から雨水のころにはまき始める。
夏野菜は人が未だ厚いコートを着ているころに加温ハウスで発芽するのだ。
それらは、4月の半ばころから露地に植えられ、
20℃台が好きなのに10℃台や風とも戦いながら初夏へ。
加温ハウスを持たないグリーンでも実は2月に春が始まる。
はず、なのだが・・・
今、4月末にシワヨセが来てしまい、シアワセが去ってしまう事態だ。
2月、3月に終えているべき仕事が連休前に山になっている。
ただでさえユーウツなGWが・・・
具体的かつ単純化していえば、
2月はジャガイモと葉物根菜の第一弾、
3月は里芋とネギと葉物根菜の第二弾、
そして、4月は米、田んぼと夏野菜、
と、整理して進めねばならなかったのだ。
なかでも、芋、ネギ、米は大事なカセギガシラゆえ、
しっかりとダンドリして、大切に進めたいところだ。
これが、今年は、いや、今年も・・・
来年こそは!
いい春を迎えたい。
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